都立高校の2015年度の入試傾向 - 都立高校偏差値ランキング

スポンサーリンク

都立高校の2015年度の入試傾向

都立高校の一般入試

平成24年度の都立高校の一般入試は、全日制の平均実質倍率が約1.43倍となり、最高倍率を記録しました。
募集定員の総数が前年より4.0%アップしていますが、これは推薦枠が削減された分、一般入試枠が拡張されたためです。
この背景には、公立高校の授業料無償化も無関係ではないでしょうが、 日比谷や西といった東大合格者の常連校など、大学の進学率が高い都立高校の実績がふたたび盛り返している点も理由に挙げられるでしょう。
一時期の私立じゃないと進学に影響するといった傾向は現在ではあまり見られず、2015年も前年度並みの人気を誇ることでしょう。

人気の都立のなかでも、とりわけ「進学指導重点校」は高い人気を誇っており、日比谷高校や戸山高校がその代表格です。
平成24年度はいずれも実質倍率が2.00倍を超え、日比谷の男子は3年連続、戸山の男子は4年連続、その高倍率が続いており、 両校を志望する受験生にとっては厳しい状況が継続しています。
平成24年度は青山も応募者数および倍率を高めましたが、前年に倍率が下がったことから人気を誘ったようです。
人気校で前年倍率が下がった高校は倍率が高めになる傾向があります。
また校舎の新築、増設、制服が変わる(特に女子)だけで入試状況がガラリと変わるということもあるので、注意が必要です。

平成26年度の都立一般入試から都立15校を三つのグループに分け試験問題をグループで共同作成することになりました。
自校作成問題は、各校が独自に作成する国語と数学、英語の3教科の入試問題です。
社会と理科、そして英語のリスニングは、他の都立高校と同じ共通問題が使われます。
自校作成問題は共通問題より問題が難しく、記述による解答が多いのためしっかりとした学力がないと対応できません。
自校作成問題の対象学校を受験する場合は自分の学力より気持ち低めの学校を選択すると良いでしょう。


都立高校の推薦入試

昨年までの推薦入試に出願する受験生は、公立中学の3年生のおよそ40%に達していました。
都立高校志望者の60%が、まず推薦入試に挑戦しているわけです。

しかしながら平成24年度の都立高校の推薦入試では、全日制普通科において、募集定員が前年より11.2%減、応募者数は5.0%減となりました。
その理由としては、コース制および単位制の普通科などで、推薦入試の定員枠の上限が50%から30%へと縮小されたことが挙げられます。
また従来の面接にくわえ、「小論文または作文」「実技検査」「ほか学校ごとの独自検査」のうち、いずれかひとつ以上が、 すべての学校で実施されることになったのです。さらに「集団討論」も実施されるようになりました。
これらの大きな変更により、推薦入試にも学力試験なみの思考力や表現力など、総合的な学力が求められるようになり、ただ内申点がよいだけでは通らないものとなったのです。
それにより、不合格の確率が高まることを懸念して、推薦入試への応募をひかえ、都立および私立の一般入試に志望を変えた受験生が増えたと考えられます。

それなのに結果的に、平成24年度の都立高校推薦入試の実質倍率は3.37倍で、前年から0.22%アップするという厳しい状況になりました。 定員の減少に比して応募者の人数の減少幅が小さかったため、倍率が高まってしまったようです。

今年も同じ傾向が続くと予想されます。