都立高校の国語の入試対策
国語の問題傾向
国語の入試問題は、数学や英語と同じように、学校独自の問題が作成される場合があります。
これら自校作成問題は、グループごとに出題傾向や文章量、難度のレベルが異なりますのでご注意ください。
※自校作成問題の詳細はコチラ
■国語の出題構成
|
内容 |
配点 |
大問1 |
漢字の読み |
2点×5問=10点 |
大問2 |
漢字の書き取り |
2点×5問=10点 |
大問3 |
文学的文章を読解する問題 |
5点×5問=25点 |
大問4 |
論説的文章を読解する問題 |
10点×1問+5点×4問=30点 |
大問5 |
古典を用いた随筆文 |
5点×5問=25点 |
■過去3年間の国語平均点
平成24年 |
平成23年 |
平成22年 |
69.5点 |
65.9点 |
60.9点 |
漢字の読み・書き取り問題は小学校高学年から中3履修漢字レベルの基本的な漢字力を問う内容になっています。
基本的なものをやれば必ずできる問題です。得点が取れる箇所として認識しましょう。
漢字の学習には問題集を徹底的に活用して勉強しましょう。漢字の練習は1日の量を決めて計画的に進めるのがよいでしょう。
英単語と同じに反復練習が一番効果的。そして覚えた漢字は日ごろが使うようにしましょう。
他の教科を勉強しているときにも漢字をあまり使わなかったりしたら意味がありません。
漢字に触れる機会を逃すことなく、つねに漢字を書くことを意識してみてください。
とにかく本文を丁寧に時間をかけて読むことが、得点を取るコツです。
細かい技術よりも、問題文および選択肢の文をていねいに読み込んで、内容を客観的にとらえる能力が重要になります。
作文は、しっかりと自分を主体として相手に言葉を伝えるように気をつけることが、よい作文を書くコツになります。
そうした意識なしに書き始めてしまうと、主語が抜け落ちたり、単語を雑然とならべてしまったりといったミスにつながります。
あくまで国語表現を見る問題ですので、ちゃんと主語と述語から構成された文章の形で書けるように練習してください。
作文は、完結してさえいれば部分正答になる可能性がありますので、不安があっても必ず書くようにしましょう。
論説文では筆者が自分の見解を伝えるために様々な方法で説明し、
一般論、常識、社会通念、過去の出来事や歴史上の出来事、体験、経験、データなど色々な客観的事実を具体例として示しています。
常にこのことを意識しながら読み込めばとてもわかりやすく理解できるようになります。
作文は、完結してさえいれば部分正答の可能性があります。
作文の練習では、序論、本論、結論という構成で文章をまとめることを意識してください。
また、「~と思う」などの表現を多用すると、意見が明確でないと判断されるのでひかえましょう。
つながりのない内容や、文体の不統一も、大きな減点をまねく恐れがありますので注意しましょう。
よい作文を書くには練習が不可欠です。毎日10分間程度のトレーニングをするようにしましょう。
自分で書いた作文を自分で徹底的に直してみるのも、よい訓練になります。
そうして作文を書くことに慣れると、国語力が全体的に向上します。実際、作文の得意な人は入試にも強いものです。
作文を上手に書けるということは、読解力も身についており、作文以外の選択問題も容易に解けるようになるのです。
古典そのものではなく筆者による古典(古文・漢文)を引用した文を含むの解釈文から出題されます。
文法や言葉の意味など古文および漢文の知識がほとんど必要ないこと、また、説明文をちゃんと読めば正答にたどり着けることが挙げられます。
近年の傾向では、古典の知識が問われることはないため、特に対策を取らないという手も悪くはありません。
文脈に合わせた解釈ができれば問題ありませんが、現代後の表現など言葉の基礎知識的なものがあればより完璧です。
これらはすぐに身につくもではありませんので、古典に時間をかけるように他のものに時間をかけたほうがよいでしょう。