都立高校の入試には、「推薦入試」と「一般入試」という2つの方式があります。
都立高校の一般入試では、調査書点と学力テストの得点を、各校独自の比率で換算した総合得点により選抜がおこなわれます。 比率は学校ごとに異なりますが、最近では、学力テストの得点を重視し、学力に重きを置く傾向が強まっています。
※「面接」「作文または小論文」「実技検査の得点」は実施校のみ
※総合得点(1000点満点)は「学力検査」+「調査書点」ですが、面接や作文、実技検査を実施する場合は「総合得点」にプラスされるので満点が1000点より大きくなります。
都立高校の一般入試で実施される学力テストは、
5教科(国語・数学・英語・社会・理科)か3教科(国語・数学・英語)です。
ほとんどの高校の普通科では5教科のテストが採用され、出題内容も各高校で基本的に同じです。
3教科で独自に問題を用意している学校(自校作成問題実施校)や、「傾斜配点」を採用しているコース制および専門学科の高校もあります。
(例1)傾斜配点のない高校
100点×5教科(国数英社理)=500点
(例2)傾斜配点のある高校(新宿、隅田川など)
150点×3教科(国数英)+100点×2教科(社理)=650点
(例3)傾斜配点のある高校(田柄の外国文化学科など)
200点×1教科(英)+100点×4教科(国数社理)=600点
調査書点では、中学3年次の9教科の評定がもちいられます。
点数化の方法は、その高校の入試で学力テストの科目が5教科の場合と3教科の場合とで変わってきます。どちらの場合は51点満点です。
この点数を元に以下の計算式で最終的な調査書点が決まります。
調査書点÷51×(比率×100)=最終的な調査書点
例)学力検査と調査書の比率が5:5の場合
調査書点÷51×500=最終的な調査書点
となります。
高校ごとの各種検査(面接・小論文・作文・適性検査など)都立高校の一部では、学力テスト以外の検査を実施している学校もあります。その場合、これらも点数化して総合得点に加算されます。
・面接がある場合
都立高校の一般入試は、学校ごとに条件や基準がまちまちです。 合否の見込みを判断する際には、志望校がどのような条件や基準をもちいているのか、事前によく確認しておきましょう。