自作作成問題 男女枠緩和 特別選考についての解説
自作作成問題
都立の一部の高校では学校独自の試験問題を作成して実施していました。
平成25年度までは15校の都立高等学校(全日制)において、受験の試験問題を自校で作成してきましたが、
平成26年度入学者選抜から15校を三つのグループに分けグループで共同作成することとしました。
自作の問題の狙いは以下の4点です。
(1) 中学校学習指導要領に示されている基本的な内容について、知識・理解だけでなく、特に思考力、判断力、応用力、表現力をみることに重点を置いた問題を作成する。
(2) 生徒の学習の到達度をよりきめ細かく評価することによって、入学後の指導体制の一層の充実を図る。
(3) 学力検査問題の作成を通して、求める生徒の能力・適性を示し、特色ある学校としての校風や伝統を広く都民にメッセージを送る。
(4) 教員の教科専門力を高め、その資質向上を図る。
作成する教科は国語、数学、英語の3教科で社会、理科については、都の共通問題を使用します。
グループ |
校数 |
学校名 |
進学指導重点校 |
7校 |
日比谷、戸山、青山、西、八王子東、立川、国立 |
進学重視型単位制高校 |
3校 |
新宿、墨田川、国分寺 |
併設型高校(中高一貫教育校) |
5校 |
白鴎、両国、富士、大泉、武蔵 |
男女枠緩和
定員が男女別で募集枠がある場合でも、10%だけは男女合同の順位で合格者を決めることです。
都立高校の普通科(コース・単位制を除く)は男女別の定員を設定していますが、
それぞれの募集人員の9割までを別々に選抜し、残りの1割については男女合同での選抜になります。
例えば定員が男女各100名ずつの場合、男女ととも90名までは別々に合格者を決めます。
残りの10名ずつ(計20名)については残っている(合格者を除く)人の中から男女に関係なく合格者を決めます。
傾向として女子のほうが比較的内申点が良いので最後の10%枠で男子が女子に負けることが多々あります。
特別選考
定員の10~20%だけ高校独自の方法で合格者を決めます。
総合成績順ではなく、「学力検査点のみ」や「調査書点を重視」など学校が目指す特色に応じて、学校独自の方法で選考を行うのが特別選考です。
実施校では、まず受験者全員を対象に、総合成績の順に募集人員の80%または90%を選考します。
次に、合格にならなかった受験者を対象にして、残りの20%または10%を特別選考枠で選考します。
例)
5教科の学力検査の結果で評価
国、数、英の得点を2倍したときの5教科の合計点で選考
例)
学力検査の結果と調査書評定で評価
学力検査点を1400点に、調査書点を300点に換算して、合計1700点満点にしたときの総合成績で選考
傾向として偏差値が高い高校では学力検査重視の傾向が強いため、内申点があまりよくない人はチャンスの方式です。